経営理論研究の方法論

「考えること」と「行うこと」の分離

経営学は,多くの学問の中で,もっとも実践を重視する学問です。そのため,多くの経営理論が実践の過程を研究したものとなっています。実践を理論化することが経営理論の大きな特徴といえます。

このホームページでは,経営を「考えること」と「行うこと」に分けて研究しています。「考えること」とは理論的な側面を指し,「思考」の過程と考えられます。また,「行うこと」は行動的な側面を指し,「実践」の過程と考えられます。

理論と実践は本来一体であるべきものですが,2つに分けて検討しているのは,「思考の過程と実践の過程では全く異なる法則性がある」のではないかという仮説を持ったからです。

経営の現場においては思考,理論は軽視されがちです。どんなに良いことを考え,どんなに優れた理論を用いても実現できなければ何の価値もないとするのが一般的な経営者の姿勢です。しかし,反対に,「せっかく実現しても,元々考えていたことが何の意味もないことだったので実現した結果も何の意味もなさない」ということも多々生じるケースです。

このホームページで用いている「「思考」と「実践」には,全く異なる法則性がある」という仮説が否定されて,どちらも同じ「法則性」でとらえることができることが明らかになれば,より明快な経営理論とし構築することができるはずです。

現在,経営の「思考」の側面の整理を終えたところです。経営思考の項にある「経営思考メタモデル」が経営思考に関する研究の成果です。

「実践」の過程については現在研究中です。

経営理論の項では,企業活動を各機能分野に分けてそれぞれの分野での,思考と実践の理論の有効性を検討しています。

補足

理論的枠組みの前提となる一つ一つの具体的なコンセプトやツールについては分野ごとの専門書を参照いただきたいと考えます。ここでは,経営学上のコンセプトとツールの一覧を提示させていただくのみとさせていただきます。