財務論

財務論にはプロアクティブ(先読み型)思考が有効である

 投資評価

将来において期待されるキャシュを資本コストで割り引いた総和を投資の現在価値として算出し創出される価値を評価します(ディスカウントキャッシュフローメソッド)。ディスカウントキャシュフローメソッドは典型的な機械的分析であり,財務論がプロアクティブ(先読み型)思考を体現していることを示しています。

 資金調達

資金不足になってから資金不足になった原因を分析しても経営的には何のメリットももたらしません。資金調達においても財務論はプロアクティブ(先読み型)思考でなくてはならないといえます。資金不足になる状況が一つのシナリオとして予測された場合,資金不足になる原因を取り除くアプローチも有効な経営施策です。しかし,その場合においても,資金不足の原因が取り除けなかった場合を想定して,資金調達計画を用意しておかなくてはなりません。

 資本構成選択

資本構成の選択に際しても,プロアクティブ(先読み型)思考が有効です。借入金の比率が高まったらといって,借入金比率が高まった原因を分析しても,あまり効果はありません。原因の分析よりも借入金比率を下げる施策を検討し実施していくことが重要となります。

 配当政策

配当政策についてもプロアクティブ(先読み型)思考が有効です。配当比率は,将来の企業の価値(株式の時価総額)に直接影響を与えます。株式市況の変化に対応しつつ,適正な株価を維持していくための施策が配当政策となります。