FAQ

 情報は日に日に古くなりますし、私なら、質問にこう答えるとという主観的なFAQですので、いろいろな情報の one of them と考えていただいた方がよいと思います。

特によくある質問

  1. 一年間でMBAを取得できるプログラムはありますか?
  2. 学部を卒業してそのまま留学することは可能ですか?
  3. みなさん留学資金はどうされているのでしょうか?
  4. 通信教育でもMBAを取得できると聞きましたが?

その他の質問

  1. MBAって何ですか? 
  2. MBAに関する情報を集めたいのですが?
  3. MBAではなにを学ぶのですか? 
  4. どうしたらMBAがとれますか? 
  5. MBAは日本でもとれますか? 
  6. 何人くらいMBAがいるのですか? 
  7. 働いた経験がなくてもMBAはとれますか? 
  8. GMATって何ですか? 
  9. TOEFLって何ですか? 
  10. MBAはキャリアアップにつながりますか? 
  11. MBAをとるにはいくらくらいかかりますか? 
  12. GMATやTOEFLに足切りラインはあるのですか?
  13. GMATの点数が伸びないんですが? 
  14. 留学予備校は役に立ちますか? 
  15. MBAのコースで役に立つ参考書を教えてください
  16. Campus Visitって何ですか
  17. 授業についていくのが大変だと聞きますが

一年間でMBAを取得できるプログラムはありますか? 戻る

 あります。特に欧州の多くのビジネススクールが1年コースとなっています。アメリカでも、USCやコーネルの1年コースが有名です。アメリカの場合、1年コースは企業からの派遣者に対するコースであることが多く、コースの趣旨については要確認です。

 また、1年コースの修了認定が正式な学位としてみとめられるかも学校によって違うようですので要確認です。

アメリカでは
Arthur D. Little
Cornell (Twelve Month Option)
・Emory
・Kellogg (4Q)
・MIT (Master's of Technology Management)
MIT (MIT Sloan Fellows)
Pittsburgh
Thunderbird
USC (IBEAR)
などの一年制プログラムがあります。

学部を卒業してそのまま留学することは可能ですか? 戻る

 可能です。しかし、ほとんどの学校が日本人について定員枠をもっているため、社会人経験がある人たちとの競争となり、社会人経験なしでの合格はなかなか大変なようです。

 また、社会人経験なしでMBAプログラムに入学しても授業の内容を実体験に即して深く理解することはできませんし、自分の経験を話すことで授業に貢献するということもできにくくなります。総合的に判断して社会人経験を積んでから入学される方がよいと思います。

みなさん留学資金はどうされているのでしょうか? 戻る

 2001年現在でも日本人留学生の半数は勤め先の企業からの派遣となっており、その方達は会社から授業料を払ってもらうので留学資金の問題はないわけです。

 残りの半数の私費留学の方の場合、2年間で為替レートにもよりますが、授業料が2万ドルから3万ドル、生活費が5万ドルほどかかります。日本円になおしますとトータル8万ドルを120円で換算して960万円が必要ということになります。

 こうした留学資金に関しては、

・個人の貯金
・親からの借り入れ
・銀行からの借り入れ(かなり厳しい)
ロータリー財団からの奨学金
・各種補助金

などで充当することになるようです。

各種補助金の例

国民生活金融公庫:「国の教育ローン
子弟の教育のための融資。無担保にて上限200万円まで。
本人や家族の収入により制限有り。

労働金庫
無担保にて上限500万まで。各種制限あり。

 また、2年間留学する場合、1年目と2年目の間の夏休みが3ヶ月あり、これを利用したインターンシップによる資金調達もあります。


通信教育でもMBAを取得できると聞きましたが? 戻る

 イギリスでは通信教育で修士号を取得できますのでいくつかの大学が通信教育によるMBAを提供しています。

 イギリスの通信教育の主なところは以下です。

・ダーラム・ビジネス・スクール - Durham University Business School
・ヘンリー経営学院 - Henley Management College
・レスター大学 - Leicester University
・オープン大学 - Open University
・ストラスクライド経営大学院 - Strathclyde Graduate Business School
・ワ−ウィック経営大学院 - Warwick Business School
 

 アメリカでも通信教育によるプログラムも提供されていますが、あまり一般的ではありません。デューク大学のようにonキャンパスと通信教育を組み合わせたプログラムもあります。

いかのURLのサーチでは80校が提供しているとしていますが、著名なプログラムではないようです。(http://www.petersons.com/dlearn/select/x40192se.html

MBAって何ですか? 戻る

 Master of Business Administrationの頭文字をとったものがMBAです。日本語では経営管理修士号という意味になります。大学院で経営管理について勉強した人たちの学位がMBAです。 アメリカの大手企業の管理職の多くがこの学位をもっています。

 戦略立案、会計、財務、マーケティング、統計、経済学、組織運営、操業管理(オペレーション) といった、必須科目をおよそ1年間履修した後、マーケティングや財務 などの特定の分野に絞り込んで専攻科目を1年間履修するのが一般的です。

 日本人は毎年500人くらいが取得しています。日本人の場合、1990年から1997年くらいまでは全体の8割くらいが大手企業からの企業派遣でした。企業派遣という制度は日本と、韓国の一部にあるのみでほかの生徒は自費できているか、何らかの奨学金をうけて来ています。

 1998年頃からは、日本人も私費でいかれる方が急増しています。

 企業派遣で行かれた方も、年功序列型の人事管理を行う日本式の経営システムのもとでは、MBAで修得する知識を実際に活用することが難しく、コンサルティング等の分野に転職したり、また、独立自営される方がかなりあります。(訴訟になっているケースもあります)

MBAに関する情報を集めたいのですが? 戻る

MBA関連の市販書籍には以下のものがあります。

2000年以降刊行の書籍

 MBAというキーワードがあれば売りやすいという出版情勢になっており、何らMBAとは関係ないようなものにもMBAというタイトルが付けられるようになりまし た。概して名著と呼べるものは少なくお手軽な出版物が増えています。古典に当たる方がよいようです。

ハーバードAMPのマネジメント 世界最強のビジネス・エリート マーク・スティーブンズ/著 仁平和夫/訳 早川書房 \1600 01-07-01

マーケティング戦略論 ノースウェスタン大学大学院ケロッグ・スドーン・イアコブッチ/編著 奥村昭博/監訳 岸本義之/監訳 ダイヤモンド社 \3800 01-07-01

MBA10人の選択 進化するキャリア 真野俊樹/編著 藤田顕/〔ほか著〕 はる書房 \2200 01-07-01

MBAエッセンシャルズ 内田学/編著 東洋経済新報社 \2400 1-06-01

ビジネス・アカウンティング MBAの会計管理 山根節/著 中央経済社 \2400 01-05-01

MBA全集 10ペンシルバニア大学ウォートン・スクール/著 ロンドン・ビジネススクール/著 IMDインターナショナル/著 フィナンシャル・タイム ダイヤモンド社 \1900 01-04-01

MBAクリティカル・シンキング グロービス・マネジメント・インスティテュート/著 ダイヤモンド社 \2800 01-03-01

MBA100人が選んだベスト経営書 東洋経済新報社/編 東洋経済新報社 \1400 01-02-01

MBA留学サクセスガイド 国際ビジネス・エリートの条件 中野正夫/著 中央経済社 \2500 01-02-01

MBAで学べる技術 これだけ理解すれば、あなたは完璧なビジネ 八ツ井博樹/著 オーエス出版 \1500 01-01-01

Q&AでわかるMBA実践ビジネス問題集 MBA経営学を学ぶた 相葉宏二/著 ソニー・ヒューマンキャピタル/監修 日本経済新聞社

 \1500 00-12-01

世界一わかりやすいMBA入門講座 トム・ゴーマン/著 内田学/訳 荻久保直志/訳 野沢誠治/訳 総合法令出版 \2200 00-12-01

MBA全集 9ペンシルバニア大学ウォートン・スクール/著 ロンドン・ビジネススクール/著 IMDインターナショナル/著 フィナンシャル・タイム ダイヤモンド社 \1900 00-10-01

MBAの英語表現400 ビジネス&留学で成功する 阪本秀樹/共著 William J.Brougham/共著 アルク \2000 00-07-01

挑戦 何が起業の成否を分けるのか MBAベンチャー・ノンフィクション 小林成樹/著 岸田幹裕/著 山田英夫/監修 ダイヤモンド社

\1700 00-04-01

MBA全集 8ペンシルバニア大学ウォートン・スクール/著 ロンドン・ビジネススクール/著 IMDインターナショナル/著 フィナンシャル・タイム ダイヤモンド社 \1900 00-04-01

千本倖生のMBA式・会社のつくり方 新ビジネス成功のノウハウ 千本倖生/著 プロジェクトV/著 PHP研究所 \1200 00-04-01

八城政基MBA講義 八城政基/著 日経BP社 \1600 00-02-01

MBAマネジメント・ハンドブック Q&Aで解決策がわかる実践 ジェー・K.シム/著 ジョエル・G.シーガル/著 エイブラハム・J.サイモン/著 小柳建彦/監訳 オーパス・ワン/訳 トッパン \2400 00-01-01

2000年以前の刊行書籍

  1. 上級MBA講座 グローバル戦略のすべて 土井 秀生 日経BP 1998/06\1,900
  2. MBA発想の経営がわかる・できる 鈴木 康豊 ビジネス社 1998/05 \1,600
  3. MBAのグローバル経営 S.ゴシャール 他 日本能率1998/05 \2,600
  4. MBAの授業 ミロ・ソベル 総合法令 1998/03 \2,000
  5. MBAビジネスプラン株)グロ−ビス ダイヤモンド社1998/03 \2,800
  6. MBA留学 GMAT完全攻略 ザ・プリストン・レビュー アルク 1998/01 \4,200
  7. MBA速習コース P.A.アージェンティ 吉川明希 訳 日本経済新聞社 1997/12 \1,800
  8. MBAの人材戦略 デイビッド・ウルリッチ 梅津祐良 訳 日本能率協会マネジメントセンター 1997/10 \3,200
  9. MBAのマーケティング D.マーフィー 吉川明希 訳 日本経済新聞社 1997/08 \1,700
  10. MBA入学ガイドブック George Bickerstaffe 笠木恵司 訳 ダイヤモンド社 1997/04 \3,400
  11. MBAマーケティング グロービス ダイヤモンド社 1997/02 \2,800
  12. MBA・起業家育成 ウィリアム.D.バイグレイブ 千本倖生,バブソン起業家研究会 訳 学習研究社 1996/12 \3,400
  13. MBAの財務 J.A.トレーシー 吉川明希 訳 日本経済新聞社 1996/12 \1,650
  14. MBAの経営 V.オブライエン 吉川明希 訳 日本経済新聞社 1996/10 \1,650
  15. MBAアカウンティング グロービス ダイヤモンド社 1996/07 \2,718
  16. MBA留学サクセスガイド 中野正夫 中央経済社 1996/05 \2,330
  17. MBAマネジメント・ブック グロービス ダイヤモンド社 1995/07 \2,718
  18. MBA、それからの10年 山田修 日本実業出版社 1994/09 \1,456
  19. MBA−アメリカのビジネス・エリート 和田 充夫 講談社 1991/08 \660
  20. MBA留学 MBA研究会 アルク 1990/10 \3,398


現在は絶版になっていますが,

  • 「ハーバードビジネススクールは何をどう教えているのか」フランシス・J・ケリー & ヘザー・メイフィールド・ケリー 近藤純夫訳 1990 経済界  
  • いざ,ハーバードビジネススクール」西川満 1994 日本実業出版社 

の2冊は当時かなりの評判をとりました。

MBAではなにを学ぶのですか? 戻る

 MBAでは企業経営に関する基本的な知識を学びます。 企業内の主だった業務についてのセオリーを学んだ後、 自分の、専門分野にしたい分野を集中して学びます。

 単純に業務に関する知識だけでなく、リーダーシップや組織内政治などもMBAを代表する科目です。

 MBAで学んだことはアメリカの企業社会では基本概念となりますが、 日本では、MBAを持つ管理職は少数派です。 たとえば、アメリカの大手企業の管理職の中では、 「”企業の値段”は、今後企業が生み出す現金を資本コストで 割り引いたものの総和である」というセオリーが共通概念となります。 日本の管理職でこのセオリーを熟知している人は少数だと思われます。 

 日本では、セールス(営業)が重視されますが、アメリカ式の経営では マーケティングが重視され、セールスという科目はありません。

 操業管理(オペレーション・マネージメント)や情報システムに関する科目は 実際の業務に役立つ水準まで細かくはありません。一般に、戦略立案 やマーケティング、財務といった経営トップが主に行う業務については 実際の業務に活用可能ですが、操業管理や、物流、情報システムといった科目は、概念的な理論の学習にとどまります。

どうしたらMBAがとれますか? 戻る

 一般的には2年制の大学院に入って取得します。ただし,1年制のコースや夜間コース,週末コースもあります。2年制のコースの場合,GMATという共通試験をうけて,大学院に応募し,2年間のコースを終了することでMBAが取得できます。日本人の場合,TOEFLという英語を母国語としない人たちのための試験の結果も必要となります。

MBAは日本でもとれますか? 戻る

 日本でも取得できます。慶応大学,筑波大学,神戸大学,早稲田大学,新潟国際大学等の大学院で取得できるほか,グロービスなどの専門学校でも,海外の大学と提携したMBA取得のコースが提供されています。ただし,一般的にMBAという際は,アメリカのビジネススクールでの取得を意味することが多いです。

日本で取れるMBA問い合わせ先

MacGill MBA Japan(magill@twics.com)
Ecole Nationale des Ponts et Chaussees
Temple University Japan
国際大学
慶應大学
早稲田大学
神戸大学
筑波大学
関西学院大学
青山学院大学
法政大学
日本大学
グロービス
Boston University-三洋電機
ビジネスブレイクスルー(ボンド大学)

日本でとれるMBAの特集(NikkeiNet

日本のMBAに関するガイドブックが出ています。

ジャパンMBAネットワーク編著/東洋経済新報社

何人くらいMBAがいるのですか? 戻る

 アメリカでは上位10校でのMBAが価値あるものとされています。このほか,ビジネスウィークやUSニュースという雑誌のランキングが有名で,おおよそ50校がランキングされています。この50校の2年制のコースだけで,1万人から1万5千人が毎年MBAを取得します。さらに夜間コースや週末コースなどを含めて,毎年6万人から7万人がMBAを取得しているといわれています。日本人は毎年500人程度が取得していると思われます。

働いた経験がなくてもMBAはとれますか? 戻る

 職歴は特に必須要件ではありません。ただし,多くのスクールが3年から5年程度の職務経験が望ましいとしています。

 2年制のデイタイムコースの場合、多くのアメリカ人が 学部を卒業した後2年から3年程度でMBAを取りに来ます。また、トップスクールになるほど 若いアメリカ人が多くなります。彼らの多くは、学部の成績が抜群で、GMATのスコアも 抜群というバックグラウンドを持っています。

 日本人の企業派遣者の多くが、5年から7年くらいの職務経験を持っています。

 MBAで学ぶことを実際に吸収するにはある程度の職務経験が望ましいのですが、 デイタイムのMBAプログラムは、あまり職務経験がない人を対象にしているといえます。 職務経験の豊富な人は、夜間のプログラムや、週末のエギュゼキュティブプログラム に多いようです。

 日本人の場合、わざわざ留学して、夜間や週末だけのコースを 履修するというわけにはいかないので、ほとんどの人がデイタイムのプログラムを履修します。 スタンフォードのスローンプログラムのように、全員が企業派遣で平均年齢 が33歳という本格的なエギュゼキュティブプログラムもあります。(ただし、スローン プログラムは学費が1年間で500万円以上かかります)

GMATってなんですか? 戻る

 Graduate Management Admissions Test といいTOETLを運営しているETSが 所管するMBAプログラム入学のための統一試験です。

 作文、読解、構文、論理、数学のパートからなりダミーのパートも含めると9つのパート を1日で受験します。

 トップスクールに入るには630点から650点くらい必要なようです。

TOEFLってなんですか? 戻る

 Test of English as a Foreign LanguageというETSが 所管する留学のための語学能力検定試験です。

 リスニング、文法、読解の3つのパートを1日で受験します。

 公式に550点が大学院教育に 必要な水準とされていますが、トップスクールに入るには620点くらい必要なようです。 (実際には、満点を取るくらいの能力がないとMBAプログラムにはついていけません。) 

MBAはキャリアアップにつながりますか? 戻る

 アメリカにおいては間違いなく,キャリアアップにつながります。ただし,アメリカにおいても一部の上位校を除いては,それほど売り手市場になるわけではなく,就職先を見つけるのは大変なことです。

 日本においては,ほとんどの企業にMBA取得者に対する処遇制度がなく,企業派遣で MBAを取得した多くの人が,退職して,外資系企業等への転職や独立自営の道を選択されています。

MBAをとるにはいくらくらいかかりますか? 戻る

 2年制のコースで授業料がおおよそ500万円,生活費が少なくとも300万円程度かかります。為替レートの変動で日本円での費用は大きく振れます。 

GMATやTOEFLに足切りラインはあるのですか? 戻る

 GMATについては公に足切りラインを表明している学校はないようです。TOEFLについてはいくつかの学校で公に足切りラインが設定されています。(シカゴ大学,コロンビア大学等)

GMATの点数が伸びないんですが? 戻る

 GMATの点数はだけで合否が決まるわけではありません。 ただしトップスクールを目指していて、かつ特別なバックグラウンドがない場合はある程度の点数が必要になります。

 おそらく630点くらいは取らないとトップ20位以内の学校は難しいでしょう。

 TOEFLも620点近くないと トップ20位以内は難しいです。 TOEFLの場合シカゴは3セクションとも55以上、コロンビアは3セクションとも60以上という足切りラインを公表しています。

 もし、トップ20位という望みがないのでしたら GMATが伸びなくてもいい学校に必ず入れます。 例えば、UCアーバインとかUCデイヴィス、ケースウエスタン、パデュー、ウィスコンシン等はトップ20の学校に比べれば点数による制約は若干緩やかになり、かつ、優れたビジネススクールではないかと思います。トップスクールのように日本人が大勢いるということもなく、日本の代表選手として授業に参加できると思います。州立のメリーランドもいいところのようです。 1996年にはGMAT610点で入った人がいます。 GMAT600点以下でもUSCに入った人が1996年にいます。 USCはとても面白い学校のようです (1998年入学の方から授業/評価がとても厳しいというご意見を賜っています)。ワシントンシアトルも最近ランキングが下がっていますが、 授業はトップ20のレベルのようです。

 インターナショナルビジネスのサンダーバードとかアントルプルヌアーシップのボブソン、MISのミネソタなど、自分のやりたい分野を絞れば 全体のランキングでは上位でなくても、個別の分野ではトップ3という学校もあります。

 どうしてもトップ20位以内を目指したい場合で、GMATで630点に行かなかないときはアプリケーションを作るよりGMATにチャレンジし続けた方がいいと思います。1月のGMATのあと3月までに10位から20位の2、3校に絞って願書を出してさらに、GMATを受け続けてはどうでしょうか? 3月以降のGMATでも最終的な 合否判定に間に合うケースがあります。 アドミッションに手紙を書いて、GMATの結果がでるまで、待ってもらうことは可能です。

 さらに、もしお若いのでしたら(26歳以下)もう一年延ばして、自分の行きたいところをねらってみてはどうでしょうか?

補足

 日米問わず、一般的に、大学名はメディアを等して自分をアピールする場合、非常に重要なファクターです。逆に言えば、MBAといえども、とくに、秘密の手法や知識を身につけられるわけではないので、実力という視点で自分を差別化させるのは非常に難しいわけです。だからこそ、ランキングへのこだわりが非常に強くなるわけです。メディアを通さない個別の人間関係においては、学校名のブランドはあまり役にたたないと思います。ソリューション能力の高い人とそうでない人は、実際のビジネスにおいては明らかに峻別されてしまいます。

留学予備校は役に立ちますか? 戻る

 豊富な情報を得られるという点では役に立ちます。ただし、向こうは商売で やっているので、100%信用するのは考えものです。

 また、授業料が相当高いので、お金に余裕のない方はネイティブによるエッセイの添削くらいに絞って受講されてもいいかもしれません。

MBAのコースで役に立つ参考書を教えてください 戻る

 グロービスからでているMBAシリーズはMBAの授業の内容そのものという感じです。

 西山茂さんが書かれた「戦略管理会計」は管理会計の視点でMBA型の経営理論を網羅した野心的著作です。

 また、ポーターやコトラーの著作は、今でもMBAで学ぶ人たちのバイブルになっています。

 大前研一さんの「企業参謀」、「続企業参謀」(講談社文庫)にも80年代の戦略論が解説されています。

 90年代の戦略論としては、ハマーの「リエンジニアリング革命」やハメル&プラハラードの「コアコンピタンス経営」があります。

 ロバート・ヒンギスのファイナンスの教科書をグロービスが訳した「ファイナンシャル・マネジメント」(ダイヤモンド社)はファイナンスの入門書としてとてもわかりやすいです。

 Burton MalkielのA Random Walk Down Wall Streetを訳した「ウォール街のランダムウォーク」(日本経済新聞社)は現代投資理論をわかりやすく解説しています

 会計の分野では、小島義輝さんが書かれた「英文会計入門」(日経新聞社)が名著です。最新の改訂版も出されています。

 直接MBAの授業にはでてきませんが古典経営理論を押さえるには、野中郁次郎教授の「経営管理」(日経文庫)がよいと思います。

 企業価値分析のベストセラーになっているCopeland, Koller, Murrinが書いた「Valuation」も邦訳がでています。

 ミクロ経済学や統計学の入門テキストを事前に読み込んでおくと、授業がわかりやすいと思います。

 統計については、ピーター・バーンスタインの著書を翻訳した「リスク 神々への反逆」をおすすめします。全く数式はでてきませんが、確率はリスク、正規分布などの基本を理解できると思います。

 詳しくは、独学MBAを参照ください。

Campus Visitってなんですか 戻る

 Campus Visitというのは、受験者が学校を訪問して、授業に参加したり、在学生から学校の様子をうかがったりするための学校訪問のことです。Admissions Officeのひとに、受験に関する質問をすることもできます。いくつかの学校を回ってみると校風の違いがあることがわかると思います。また、大都市の学校と地方都市にある学校、山間にある学校でもかなり雰囲気が違います。学校の雰囲気が自分にあうかどうかを実際に見てみるのは志望校を決めるのにもかなり役立つと思います。

授業についていくのが大変だと聞きますが 戻る

 確かに、海外での生活や業務の経験のない人にとって、授業についていくのは大変なことです。日本人にとって、語学力の壁はかなり高い障害です。

 また、授業についていけると言っても、以下のように視点が分かれると思います、

  • ディスカッションに参加し、クラスに貢献する
  • 落第しないくらいの評価を取る

 目指したい「ついていける」の視点は、「ディスカッションに参加し貢献する」の方だと思います。実際、多くの学校で、日本人がインターナショナルスチューデンツの中で一番貢献しないナショナリティーの1つだと言われています。

 「ついていけない」原因にはいくつかあります。

  • 英語のヒアリング能力が足りず、議論を理解できない
  • 経験や発想が乏しく発言する内容がない
  • しどろもどろになるのをおそれて挑戦できない
  • 他の学生たちの発言があまりにもくだらないので発言する気になれない

 上記すべてが合わさって、なかなか議論に参加し貢献することが出来ないのが現実と思います。

 MBA留学で体験できる一番ためになることの1つは、「自分がグローバルコミュニティーに貢献できない」という現実を体験することです。

 単に英語だけの問題ではありません。とても流暢とはいえない英語でも発言し議論に参加するインターナショナルスチューデンツもいる中で、日本人の多くは発言できないのです。

 日本人が議論に貢献できないのには、ビジネスを真剣に考えた経験自体が乏しいこと、戦略的に論理を組み立てる能力が乏しいこと、くだらないこと/かっこわるいことはしたくないという価値観を持っていることなどの原因があります。

 口先だけ、お題目だけのグローバル化ではなく、グローバルコミュニティーの一員として恥ずかしくない貢献を出来るよう授業には「ついていって」欲しいと思います。