経営革新コンサルティングのための整理枠0

 ここでは、経営革新を考える際の整理の枠組みを提示します。ポイントは、企業活動全体をとらえることと、変化に着目することの2点です。

企業経営の枠組み
変化の把握と変化への対応・対策
変化の度合い
変化点整理図

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企業経営にはとても広い範囲が含まれます。ここでは、経営とは、

  • 企業の目的を明らかにすること
  • 企業が目的を実現するための仕組み(構造)を作ること
  • 目的と仕組みを維持し、細かな調整を行いがながら企業を運営していくこと
  • 目的を定めたり、仕組を作ったり、調整を行ったりするために人や資金を割り当てること

として話を進めます。

企業の目的(ヴィジョンなど)を定め、骨格となる仕組み(組織編成など)を作り、様々な制度(人事評価制度など)を調整しながら、経営資源(社員や事業資金など)を割り振ることが企業経営というわけです。

経営戦略を立てることだけが企業経営ではありません。企業内のすべての実作業がうまくいくようすることも企業経営ですし、ビジネスプロセスを設計することも企業経営です。もちろん経営戦略を立てることも企業経営の一部ですし、企業の枠を超えた活動(企業提携や業界活動など)が企業経営に求められることもあります。

変化の把握と変化への対応・対策  戻る

企業経営はおおむね2種類の必要に迫られて活動します。1つはすでに起こった経営環境の変化に対応していくことで、もう一つはこれから起こるであろう変化を予測して、対策を立てることです。

変化の度合い  戻る

変化にも度合いがあり、企業の目的まで変えなくてはならない変化、あるいは同じ目的を実現するためであっても、企業の構造を変えなくてはならない変化といった、大きな変化から、制度や運営方法を変えるだけで対応できる変化、特に制度を変えなくても経営資源の配分を操作するだけで対応できる程度の変化まで様々です。大きな変化が起こっているのに小手先の対応ではうまくいきません。変化の度合いに合わせた対応が必要になります。

変化点整理図  戻る

私は、変化の度合いと企業経営としてなすべきことを見極めるために「変化」と「変化への対応・対策」を以下のような表に配置して抜け漏れがないことや整合性がとれていることをチェックします。

 

企業の目的

企業の構造

企業内の制度

経営資源の配分

マクロ環境レベル

戦略レベル

ビジネスプロセスレベル

作業レベル

 

企業の枠を超えたレベル(マクロ環境レベル)でなすべきこと 戻る

 経済動向、人口動態、社会的変化などをもとにマーケットの動向を調査、分析します。マーケットの動向というよりビジネスの動向といった方がいいかもしれません。

戦略レベルでなすべきこと 戻る

 このレベルではマイケル・ポーターの一連の著作で示された分析フレームワークが役に立ちます。ポーターは戦略立案のための環境分析フレームワークを提示してサプライヤー、バイヤー、競合他社、新規参入企業、代替製品の5つを検討すべきとしています。また、戦略の選択する基準として、低価格戦略と差別化戦略、フォーカス戦略の3つを提示しています。戦略レベルの検討においてはおおむねポーターのフレームワークで十分と思われます。

ビジネスプロセスレベルでなすべきこと 戻る

 ビジネスプロセスでは、3つの視点が重要です。業務の視点、管理の視点、意志決定の視点の3つです。モノの流れに注目した業務の視点だけでもビジネスプロセスは設計できませんし、計画情報の流れに注目した管理の視点だけでも不十分です。誰が意志決定をするのかという意志決定の視点まで含めなくてはうまく機能するビジネスプロセスは設計できません。

作業レベルで検討すべきこと 戻る

 作業レベルで検討すべきことは仕事自体の効率化とノウハウの蓄積です。どちらも、制度だけで実現するには限界があり、組織としてのモラール(やる気)をいかにして高めるかによります。